若い頃、世界を旅していた時、私は美術館にまったく興味がなかった。それは、美術館を観光地として見ていたからだった。しかし、旅を続けていくうちに、気が付くと現代美術館を訪ね歩くようになっていた。それは、美術館の価値を作品だけでなく、空間として意識するようになったためだ。ここでは、これまで訪れた現代美術館の中で、特に印象に残った場所をまとめた。
ランキング

#1 : 地中美術館 (Naoshima Island, Japan)
瀬戸内海に浮かぶ芸術の島。建物に足を踏み入れ、目の前に現れる非現実空間に陶酔する。

#2 : ベネッセハウス (Naoshima Island, Japan)
瀬戸内海に浮かぶ芸術の島。美術館の併設ホテルで非現実感を満喫し、ナイトミュージアムを楽しむ。

#3 : 江之浦測候所 (Odawara, Japan)
小田原郊外、おそらく美術館だが美術館には見えない敷地で、新しい形の現代芸術を体感する。

#4 : 十和田市現代美術館(Towada, Aomori, Japan)
青森県、十和田市。ステレオタイプの美術館建築の概念を覆す館内を巡り、コンテンポラリーアートの楽しさに触れる。

#5 : チームラボボーダレス (Tokyo, Japan)
デジタル・アートの専門家集団、チームラボが運営する施設。デジタル・アートに対する疑念を抱きながら館内を歩くと、ある映像に目が止まり、立ち止まる。気が付くと、涙腺が緩んでいる自分がいる。

#6 : 東京国立近代美術館 (Tokyo, Japan)
東京。ゆったりした静かな空間で、日本の近代・現代美術に触れる。

#7 : 金沢21世紀美術館 (Kanazawa, Ishikawa, Japan)
金沢。箱型美術館の概念を最初に取り入れた館内で、ジェームス・タレルの作品を見つけ、青空を見上げる。

#8 : 森美術館(Tokyo, Japan)
東京、六本木。2000年代の現代アート文化の向上に貢献した美術館。高層ビルの最上階に並ぶ現代アートを巡り、作品の背後に広がる東京の風景に幻惑される。

#9 : 中村キースへリング美術館 (Yamanashi, Japan)
山梨、キースヘリング専門美術館。ストリートアート先駆者の作品を見ながら、80年代を感じる。

#10 : 青森県立美術館 (Aomori, Japan)
青森県、青森市郊外。白で統一された空間に足を踏み入れ地下に降りると、広大なスペースにシャガールが現れ、充実感に包まれる。

#11 : 原美術館ARC (Gunma, Japan)
群馬県。東京品川にあった原美術館の精神を継承する美術館。山麓に広がるゆったりした空間を散策し、日本美術と現代美術が融合した空間に出会う。

#12 : アーティゾン美術館 (Tokyo, Japan)
東京の中心地。近代的なビルに入り、豊富な抽象画コレクションを目にし、海外の美術館にいるのではないかと錯覚する。

#13 : 奈義町現代美術館(Okayama, Japan)
岡山県北部、山間の町に忽然と姿を現す直方体と円筒形の建物。その不思議な造形が秘めてきた美術館の歴史をひも解く。
次点 (ランキング外だが、訪れて欲しい場所)

東京オペラシティーアートギャラリー (Tokyo, Japan)
東京、新宿にあるギャラリー。聞いたことがないアーティストの企画展に足を運び、秀逸な作品と空間に感嘆する。

千葉市美術館 (Chiba, Japan)
東京近郊、千葉市。土曜日の夜7時。ゆったりした空間を歩き、河原温の人参色の日付絵画を見つけ、その場から離れられなくなる。

Art Factory 城南島 (Tokyo, Japan)
東京都、大田区の倉庫街。カーボン紙の塊の迷路を通り抜けると、小中学校の体育館を思わせる空間に作品が現れ、誰もいない静寂な空間で瞑想に耽る。

大原美術館(Kurashiki, Okayama, Japan)
岡山県、倉敷。1930年設立、日本初の西洋画美術館。歴史を感じる建物と空間に並ぶ近代美術作品を目にし、他の美術館では感じない充実感に包まれる。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/MIMOCA (Kagawa, Japan)
香川県、丸亀市。現代アートの聖地、直島がある香川県にある秀逸な美術館。建物の正面に立ち、この建物の特異な造りの構造を知る。

富山県美術館 (Toyama, Japan)
北陸、富山。秀逸なコレクションに満足し、展示室を移動すると、椅子が並ぶ壮観な光景に遭遇し、ガウディーが設計した椅子に腰をおろす。

島根県立美術館 (Shimane, Japan)
島根県、松江。湖畔に佇む近代的建築物から、最近の美術館だと思い、開館が1999年であることを知って驚き、「夕陽に包まれる美術館」を体感するため戻ってこようと思う。
その他

根津美術館 (Tokyo, Japan)
東京、南青山。敷地内に入り、通路の両側に並ぶ竹を眺めながら進む。振り返ると、蹲(ツクバイ)がある。もしかすると、これは露地をイメージしたのかもしれないと思う。

足立美術館 (Shimane, Japan)
山陰地方、島根。「日本庭園ランキング、連続日本一」で名を馳せる美術館で、美術作品として、庭園を鑑賞する。
閉館

DIC 川村記念美術館 (Chiba, Japan) <閉館>
緑に囲まれた美術館。マーク・ロスコルームで、不明瞭な矩形輪郭の色彩を眺め、瞑想に耽り、雑念を取り払う。
Originally published on Dec 2 2023
Last updated on Jul 8 2026

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