インパクト:★★☆☆☆
空間:★★★☆☆
独自性:★★☆☆☆
箱根の山の中にある美術館。正確には、「富士箱根伊豆国立公園」の中に位置する。車で入ると、小田原から国道一号線に入り、箱根の山を上り、途中脇に逸れて少し走った場所にある。奥深い場所にあるが、寂れた感じもない。開館は2002年。ポーラ化粧品で知られるポーラ創業家が収集した美術品を展示する目的で開館した美術館だ。すなわち、私設美術館ということになる。

この美術館の名前は聞いたことはあったが足を運んだことはなかった。気になった企画展が目に入ったことがなかったためだが、2021年、ロニ・ホーンの企画展が行われていたため、足を運んだ。ロニ・ホーンは、イタリア、ベニスのプンタ・デラ・ドガーナで、水晶をモチーフとしたオブジェの展示を目にし、強烈な印象が残っていたが、この作品が、この作家のものであることが分かり訪問したというのが経緯だ。

この美術館だが、周りには何もない。山を切り開いて美術館を建設したのだろう。車で来ると、何もない場所に突然美術館が現れる。と言っても道路からは、美術館の全景は確認しづらい。道路のある場所から斜面に沿って建物が建てられているためだろう。美術館横にある駐車場に車を止め、美術館の正面に回る。美術館の入口前は、モダンないい感じだ。

正面入口から建物の中に入ると、下に向かってエスカレーターが走っている。つまり、入口が一番高い位置にあるのだ。エスカレーターを一つ下がった所が1階で、受付・チケット売場があり、展示はさらに下がった場所、地下1階と2階にある。山の斜面を上手く使っているのだろう、よく設計されている。1階のエスカレーター脇から地下一階を見下ろした景色が素晴らしい。



この美術館が所有している作品には、ピカソ、モディリアーニ、モネ、セザンヌなどの海外作家の作品もあるが、企画展の内容を見ると、基本は日本作家のアート作品が多い。ロニ・ホーンの企画展については、「2002年の開館以来、ポーラ美術館における大型企画展としては初めて、同時代の作家を単独で取り上げる機会となります」という説明があった。美術館の雰囲気からすると、私は現代美術が合っていると思う。
ちなみに、ロニ・ホーンは、アメリカ人だが、アイスランドに魅せられた人のようである。企画展の展示を見ていて思ったのは、「情熱を持った人」であり、水晶のオブジェを見ていて想像していた作家のイメージとは大きく異なっていた。

2025年と2026年にも再訪したが、いずれも現代アートを中心に構成された企画展だった。現代アート好きな方も、企画展の内容を見て、気になったら是非足を運んでいただきたい。


尚、展示室は、地下1階に展示室1。地下2階に展示室2-5がある。通常は、展示室1、2,3が企画展で、展示室4、5がコレクション展のようだ。美術館の周りには遊歩道があり、彫刻やオブジェが散在しているので、館内を廻ったあとで散策するといいだろう。

2021年、2025年、2026年訪問
基本情報
■ 名称:ポーラ美術館
■ 住所 : 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285
■ ホームページ:https://www.polamuseum.or.jp/
■ その他:
・この美術館へのアクセスだが、小田原から国道一号線を使ってアクセスする場合には、箱根湯本を中心に渋滞にはまることは覚悟してく必要があると思う。
・写真撮影は、作品によりますが、おおむね可能でした。
Originally published on Sep 12 2026