エリス島移民博物館 (ニュージャージー州)_日本人差別の展示物の前で足が止まる

ニューヨーク自由の女神の横にある島。アメリカ移民に関する展示列を歩き、第二次世界大戦時の日本人差別に関する展示の前で足が止まる。

ニューヨーク、自由の女神があるリバティー島の横に位置するエリス島。そこにエリス島移民博物館がある。アメリカのナショナル・モニュメントとして登録されている場所だ。非常に印象に残っている場所であるため、アメリカ国立公園の特別記事として書かせていただく。ちなみに、住所はニューヨークではなく、ニュージャージー州。

アメリカは移民で成り立っている国という説明がなされることがある。このエリス島は、特に欧州からアメリカを目指して来た人たちが最初に到着した場所で、移民局があった。今でいう、飛行機でアメリカに降り立った場合のイミグレーションに相当する。

このエリス島にある移民局は、1892年から1954年まで使用され、その後、1990年に現在のエリス島移民博物館として開館した。

この場所に行くには、自由の女神とセットになったフリーツアーに参加する必要がある。マンハッタン南の先端にあるバッテリーパークから船が出航する。リバティー島、エリス島を廻り戻ってくるツアーだ。両方の島で下船し、島内を散策した後、次の船に乗って戻る仕組みだ。乗降は自由であるため、例えば、自由の女神を船から眺める目的で、リバティー島、エリス島では降りずに戻ってくることも可能だ。

さて、この博物館だが、歴史を感じさせる煉瓦造りの大きな建物。建物は三階建て、中央に30mx80m程度のスペースがあり、両サイドに展示物が並んだエリアがある。2階中央のスペースは3階まで吹き抜けで、アメリカ国旗が掛かっている。

この場所で非常に印象に残っているのは、展示物の数々だ。移民の歴史に関する説明、入国記録の書類、パスポート、人々が持ち込んだ所有物の陳列、第2次大戦時の日本人に対する差別に関する説明など、興味を掘り起こしてくれるアイテムが並んでいる。

館内には、入国記録が登録されているデータベースを検索できる場所がある。現在のアメリカ人の40%の祖先は、この移民局からアメリカに入ってきたということで、テーブルに座りモニターを眺めながらキーボードを叩いている人を見ると、この国が辿ってきた歴史を垣間見ている気がして、非常に印象に残った。

展示物を見ている人たちも、見入っている人の姿が多く、興味がある人であれば、半日程度見ていても飽きないのではないだろうか。アメリカ移民の歴史に興味がある方は是非訪れていただきたい。思わぬ発見、あるいは、興味を喚起してくれる展示物に遭遇できるはずだ。

尚、船の時間に制約がある関係上、どうしても時間が制限されることになる。対策は、もちろん、早い時間の船に乗ることだが、もう一つは、リバティー島では降りずにスルーして、エリス島に行くことだと思う。一つの選択肢として考えてみていただければと思う。

1997年、2025年訪問

基本情報

■ 名称:エリス島移民博物館
■ 住所 : Ellis Is, Jersey City, NJ
​■ ホームページ:https://www.statueofliberty.org/ellis-island/overview-history/

​■ 行き方・その他:

  1. フェリーは次のサイトのツアーの申し込みが必要です。様々な会社がツアーを出していますが、これが正式なツアーです。
    https://www.cityexperiences.com/new-york/city-cruises/statue/statue-liberty-and-ellis-island-tickets/
  2. フェリーは混みます。チケットの事前予約+購入は必須と考えてください。
  3. フェリーの乗車場所付近では、非公式ツアーなどの人に声を掛けられることがあります。2025年訪問時には、バッテリーパーク公園の手前で、「今日は、フェリーは中止になりましたよ」と声を掛けてくる人がいました。