東京近郊、千葉市。土曜日の夜7時。ゆったりした空間を歩き、河原温の人参色の日付絵画を見つけ、その場から離れられなくなる。
千葉県、千葉市にある公共美術館。JR千葉駅から歩いて20分弱の場所にある。建物は11階建てで、千葉市、中央区の区役所との複合施設となっている。
この美術館の記事をここに記載する理由は、個人的に好きな作家の多くの作品を所蔵していることと、夜まで開館しているため、空いていることが多く、リラックスできる空間であるためだ。

美術館は、5階、7階、8階で展示が行われている。受付は8階。通常は、7階と8階で企画展が行われ、5階で常設展が行われることが多いようだ。7階と8階にある展示室は全部で8つ。都心ビルのフロアなので、広さは限られるが、それでも一番大きい部屋は15mx15m程度あり、大掛かりな作品を展示するだけのスペースは確保できている。

さて、所蔵作品だが、基本は日本の作家が大勢だが、近代から現代に掛けて著名なアーティストの作品を保有している。白髪一雄、瀧口 修造、草間 彌生、河口 龍夫、河原 温、辰野 登恵子、杉本 博司、宮島達男。
個人的な好みで言うと、杉本博司の「海景」の多くの作品、また河原温の日付絵画については、背景が人参色(オレンジ色)の作品を12枚保有していることが挙げられる。河原温の日付絵画は、背景はダークグレーが主流であり、この人参色は珍しい。私は、この作品が展示されている空間で、その存在に驚き唖然とした。河原温が好きな方は、是非、展示機会を確認して欲しい。



また、2025年に行われていた「開館30周年記念」の所蔵作品展では、草間彌生の作品が18作品展示されていたが、見たことがない作風の作品があり驚かされた。


非常に断片的な作品しか見ていないため断定はできないが、コレクションの選定には確かな方針と質の高さを感じた。期待していいと思う。
さて、この美術館だが、金曜日と土曜日は20時まで開館している。20時まで開館している美術館は、東京でも非常に限られており、このあたりは、非常に重宝している。夜まで開館しているメリットは、ほとんどの場合空いていて、ゆったり鑑賞できることにあるのだが、是非、気になる企画展がある場合には、金曜日と土曜日の夜を狙って訪れていただきたい。



尚、この美術館があるビルの1階には「さや堂ホール」というスペースがあるが、私が訪れた3回のうちの2回は、インスタレーションが展示されており、絵になる空間だったので、覗いてみていただきたい。
2018年、2020年、2025年訪問
基本情報
■ 名称:千葉市美術館
■ 住所 : 千葉県千葉市中央区中央3丁目10−8
■ ホームページ:
https://www.ccma-net.jp/
Originally published on Jun 21 2026

