ドイツ、サッカーチームの古豪がある街、メンフェングランドバッハ。60年代以降の大御所アーティストが並ぶ不思議な空間で、ゲルハルドリヒターの作品だけが並んだ部屋で立ち止まる。
ドイツ、デュッセルドルフの西、メンフェングランドバッハにある近現代美術館。1982年開館と歴史は古い。1960年以降の作品を展示している。場所は、メンフェングランドバッハ中央駅から、大通りを20分ほど歩いた場所にある。大通りから脇に入ったところに変わった建築物がある。
入口は二か所。一か所はグランドフロアから、もう一つは、建物の上(2階)の屋外にある入口。この美術館は丘の上に建っていて、下から上がってきた場合には、この屋外にある入口から入ることになる。
グランドフロアから中に入る。受付の背後には展示スペースが広がっている。受付の男性に「館内Mapはありませんか?」と訊くと、「美術館の方針で置いていません、来場者に自由に歩いてもらい感じてもらうことがコンセプトです」と言われる。なるほどと思い、展示スペースを歩く。
中央にスペースがあり、数段のステップで小部屋が配置されている。GF、半地下、1F、2F。2Fには天井から微妙に光が入るいい感じの部屋が二か所あった。一か所は、ゲルハルト・リヒターのグレーの絵が8枚並んだ素晴らしい空間。著名なところでは、Yves Klein、Donald Judd、John Chamberlain、Andy Warhol、Roy Lichtenstein、Gerhard Richter、草間弥生。
草間彌生の作品は、最後に見るのを忘れていた半地下を歩いているときに柱の隙間に偶然見つけた。ケルンにあるLudwig美術館もそうだったが、柱の陰を使って作品を展示している。
全体的には、あまり見たことがない空間設計で、人が少なくリラックスできる空間だった。2Fにあるゲルハルドリヒターの作品だけが並んだ部屋は訪れる価値があると思う。
基本情報
■ 名称 : Museum Abteiberg / アプタイベルグ美術館
■ 住所 : Abteistraße 27, 41061 Mönchengladbach, Germany
■ ホームページ:https://museum-abteiberg.de/?lang=en
■ その他
館内にほとんど人がいなかったことが関係しているのか、館内に立つスタッフが気になりました。
(described on Dec 8 2024)