海外でスマホを使うベストの選択について_海外へ行く機会が多い方へ

日常生活でスマホを使用することが普通となった現在において、海外旅行でスマホを使用することも必要不可欠となったと言えるだろう。本サイトでは、一つのテーマとして「非日常空間」を提示している。

「非日常空間」を齎す一つの考え方として、海外旅行の時は、日常生活で使用しているスマホを手放すという考え方もあるが、この考え方については、別にテーマを設けて記事を書かせていただくとして、ここでは、現実路線で、海外旅行でスマホを使用するという前提で、何がベストなのかということについて記述してみたいと思う。

まず、結論から書こう。スマホを使用している環境・状況は人それぞれではあるが、個人的には、下記一択だ。なぜならこれがベストの選択と考えるからだ。

日本でスマホの契約キャリアを楽天にする。

これは、日常的に使用しているスマホを海外に持って行き「海外データローミングを行う」解決策となるが、なぜ、これがベストなのかについて列記する。

  1. 日本で使用しているスマホをそのまま海外旅行に持っていけばよい。
  2. 物理的なSIMの変更の必要がない。
  3. 海外旅行に行くときに申し込みが不要。
  4. 海外で使用しても追加料金が必要ない。
  5. モバイル契約料金が日本の 4キャリアの中で最安値である。

次に、以上の5つの観点で4キャリアの比較を整理した。すべて、条件を満たす(〇が付く)のが、楽天モバイルということになる。

下記、各社のホームページとそれに関する私見を記載する。細かい条件については、各社のホームページを見ていただくとして、ここでは、「わかりやすさ」という点で見解を述べる。

ドコモ: https://www.docomo.ne.jp/service/world/roaming/giga-shihodai/

最初のページで料金の詳細含めた情報は分からない。これは、様々な条件があるため、こうなるのだと思う。プランは二つだが、料金は国ごとに異なっている。

KDDI: https://www.au.com/mobile/service/global/au-world-service/

ドコモと同じく、最初のページで料金の詳細含めた情報は分からない。やはり、これは、様々な条件があるため、こうなるのだと思う。説明が多く、ユーザーはこれを読んで理解できるのだろうかと思ってしまう。これは、携帯・スマホの料金形態を細分化して収入を得ようとしてきたキャリアの文化が関係しているのかもしれない。

ソフトバンク: https://www.softbank.jp/mobile/service/global/overseas/anshin-flat-rate/

ドコモ、KDDIも分かりにくいが、ソフトバンクは、それ以上に分かりにくいかもしれない。「定額国L」「定額国S」「飛行機・船」と分かれていて、それぞれのカテゴリーで説明を見る必要がある。ただし、アメリカだけは無料。このアメリカで採用している方法を全世界に適用できればいいのだが。

楽天モバイル: https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/international-roaming/

通常プランの料金で使用できることより、細かい説明が必要ないためシンプル。1ページ読めば分かる。「わかりやすさ」ということでは、ユーザー視点に立っていると思う。

その他、日常的に使用しているスマホを海外へ持っていくことについて

最後に、日常的に使用しているスマホを海外に持って行き「海外データローミングを行う」以外についても記載しておこうと思う。個人的な経験も記述しているので参考にしていただければと思う。

1:海外ではWi-Fiがつながるところしか使用しない。
2:海外にWi-Fiルーターを持っていく。
3:海外で使用できるSIMを挿入して使用する。

1:海外ではWi-Fiがつながるところしか使用しない。

この1の選択肢だが、非常に不便だ。特にWi-Fiインフラが整備されていない場所は非常に困る。

私は南米で非常に苦労したことがある。ローカルのツアーを予約しようと思ったが、ホテルにはWi-Fiがなく、結局、町の中心にあるカフェに行きWi-Fiにアクセスした。しかもそのカフェは途中でWi-Fiがつながらなくなり、場所を移動して、中心広場で拾えた公共のWi-Fi電波にアクセスした。

そこでWi-Fiを拾いアクセスしようとすると、スペイン語表示しか出て来なかったため、近くにいたローカルの人にスマホの画面を見せて、アクセス方法を確認した。加えて、そのWi-Fiも当然のごとく不安定で、途中で切れるような状況で、急いでローカルツアーの申し込み画面にアクセスし、小さな画面と悪戦苦闘しながら、最後にクレジットカード番号を入力し申し込みボタンを押したところ、カード会社の認証が走りパスワードを求められた。このパスワード画面は想定外、かつパスワードはうろ覚えだったため、いつ電波が切れるかハラハラしながら、これだと思うパスワードを入力して、何とか切り抜けたことがある。

このローカルツアーの申し込みが出来なかった場合、私は何のために南米まで来たのかわからなくなる状況であり、そういう意味では、スマホがつながる環境にしておくことは必要不可欠な条件であった。

2:海外にWi-Fiルーターを持っていく。

2の選択肢だが、忘れるべきだろう。Wi-Fiルーターというのは携帯基地局の電波を受信しているのだから、3の選択肢の方がいいはずだ。3の選択肢とのコスト比較ということになるが、そもそも、ここではWi-Fiルーターという物理的な箱を持っていくという不便さがある。ひと昔前であれば、海外で携帯電話を使用するハードルが高かったため理解できるが、現時点では選択肢からは外すべきだろう。

3:海外で使用できるSIMを挿入して使用する。

3だが、この選択肢の問題点は、コストがかかること、物理SIMを入れる手間がかかること、加えて、オペレーターによっては、開通前に、購入元に連絡してアクティベイト(開通手続き)をしてもらう必要がある。以上の面倒なプロセスを避けることができればベストだ。

ちなみに、このアクティベイトだが、私は、旅行が中止になって、1年後に使用しようとしたら、「Amazon購入時の購入履歴番号が必要です」と言われ、アクティベイトできなくなったことがある。なぜ、購入履歴番号が必要なのだろうか?(私はアマゾンアカウントを途中でリセットしたため確認できない状態になっていた)。で、アクティベイトせずに、欧州で使ったのだが、最初は普通にアクセスできていたが、2日ほどしてアクセスできなくなった。やはりアクティベイトの手続きは必須なようだ。

(described on Feb 4 2023)